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【アラベスク】  第16章 カカオ革命



すごく大雑把な [ あらすじ ]




  バレンタイン目前のチョコレート売り場で一箱を購入する(ゆら)。誰にも見られてはならないとコソコソ書籍売り場へ移動する彼女の耳に、ヒソヒソと聞こえてくる噂話。瑠駆真(るくま)が結婚相手を探しているのだというのだ。その噂は校内にも広まっており、本人は大迷惑。ここぞとばかりにからかってくる(さとし)との間で火花がバチバチ。だが、そんな二人よりも美鶴(みつる)霞流(かすばた)の事で頭がいっぱい。おまけに里奈(りな)と聡を引き合わせたいと言うツバサに中途半端に関わってしまい、聡には変に誤解された挙句、里奈の恋心まで知ってしまって、美鶴の頭は混乱する。自分の行動が軽々しかったと謝ってくるツバサ。見た目によらずすぐに自分を責めようとする姿に、美鶴は、兄の居場所がわかるかもしれないと言ってしまう。
 だが、実際にはツバサの兄である涼木(すずき)魁流(かいる)の居場所など知らない。霞流さんなら知ってるかもしれない。そんな考えで美鶴はツバサを連れて夜の繁華街へ。だが霞流は、そんな美鶴を面白がり、交換条件を持ち出す。こんな危ない人に頼るのはやめようと言い出すツバサ。(つた)康煕(こうき)まで現れてその場は混乱するが、ユンミの気まぐれで結局は連絡先を聞き出す事に成功する。
 あんな危ない男に関わるのはやめろと蔦に忠告されるが、バラされたら困るとは思いながらも強がるってしまう。だがすでに、美鶴が夜の繁華街をウロついているのではないかという噂は、校内でも聞かれるようになる。どうせ水商売をしている母親にでも会いに行っているのだろうと注目はされないが、聡はなんとなく気になってしまう
 一方、意を決して瑠駆真へチョコレートを渡そうと行動を起こした緩。気持ちをうまく伝える事はできなかったものの、無事に受け取ってもらう事に成功し、彼女の妄想はさらに広がる。
 連絡先を手に入れたがうまく兄と連絡を取る事のできないツバサに、会いに行けばいいのではないかと言う美鶴。その言葉に勇気づけられるツバサ。自分も頑張らないといけないなと思い知らされる美鶴は、まずは里奈と向かい合ってみようと決意する。だが、すでに時は遅かったのか。
 唐渓の校門前で待ち伏せし、公衆の面前で聡に抱きつく里奈。美鶴にはもう頼らないと公言して走り去ってしまう。何も言葉が見つからず、その場を立ち去る美鶴。そんな姿を追いかけようとする聡に、瑠駆真がそっと耳打ちする。美鶴が繁華街で夜遊びをしているらしいが、知っているか?
 二人に霞流の本性が知れれば騒動が起こるのは当たり前。美鶴は隠し通せるのか? ツバサは兄に無事会う事はできるのか? まぁ、二人相手に美鶴がごまかし通せるはずもないのですけれどね。







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